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ミノサイクリンはテトラサイクリン系抗生物質製剤

2019年11月26日

クラミジアやニキビ治療で良く使われる抗生物質にミノサイクリン(ミノマイシン)があります。
テトラサイクリン系のミノサイクリン塩酸塩を含んでおり、幅広い抗菌スペクトルを有することから医療現場では登場以来古くから感染症治療に使用されてきた実績があります。
幅広い抗菌スペクトルをもつのはテトラサイクリン系抗生物質の特徴の一つですが、ミノサイクリンは細菌性の皮膚炎や尿路感染症や肺炎のほか腹膜炎等全身の感染症に効果を発揮します。
このように使い勝手が良いこともあって、かつてはミノサイクリンは頻繁に医療現場で使用されてきましたが、使いすぎの影響で耐性菌の出現を見ることになり、最近では以前ほど盛んに使われなくなっています。
しかし依然としてミノサイクリン以外に有効な抗生物質が見出せない場合もあることから、現在でも抗生物質の中でも重要な薬と位置づけられています。

ところでミノサイクリンがこれほど広い抗菌スペクトルを獲得しているのか、その作用のメカニズムを見てみましょう。
生物はたんぱく質なくしては生命を維持できません。
このたんぱく質を合成するのがリポゾームと言う器官になります。
ミノマイシンにはこのリポゾームの機能を阻害してたんぱく質の合成を阻害する作用によって、細菌の細胞を破壊する作用を発揮するわけです。
人間と細菌とではリポゾームの構造が異なるので、ミノサイクリンを服用しても悪影響はありません。

ところでミノサイクリンは発売開始以来、長い歴史を持っているのでジェネリック医薬品があります。
ジェネリック医薬品とは、新薬の特許期間を経過した後で、同一の有効成分を有する薬を後発薬として別のメーカーが販売すると言うものです。
新薬開発の為の技術研究費が不要で生産設備さえあれば製造できるので、薬価を低く抑えることができる訳です。
ミノマイシンのジェネリックにはディバインがあります。
同じ効果でよりコストを抑えるならディバインを選ぶことになる訳です。

ミノサイクリンの服用方法

ミノサイクリンは抗生物質の一種のため、本来の効果を発揮するには、正しい服用方法を遵守する必要があります。
特に適切な投与量と投与間隔が設定されています。
この方法を守らないと期待できる効果を発揮できないばかりか、耐性菌を生じるリスクを高めることになるのです。
大人の投与量は1日あたり、200mgを2回に分けて100mg錠を1回1錠ずつ服用することになります。
また服用するときは定められた期間は症状が治まろうと、自己判断で服用を中止することも厳に控える必要があるのです。
これは細菌を根絶することで再発を防ぐことと、生き残った細菌が耐性を獲得するのを防止する観点からも重要です。

ミノサイクリンは水で服用することになりますが、ここで注意すべきなのは乳製品で流し込むことは回避する必要がある点です。
乳製品にふくまれるカルシウムによって吸収が妨げられる恐れがあるためです。

ミノサイクリンも薬である以上副作用が出る恐れがあります。
比較的良く経験されるのは、消化管の不調(吐き気や悪心、胸焼けや下痢)やめまいなどです。
これらは腸内細菌にも作用を及ぼすことで、腸の機能が過敏になるためです。
めまいは1週間以上の長期連用することで置きやすい傾向が見られます。
そして8歳未満の年少者では歯に色素沈着が起きる副作用が起きることがあります。

ミノサイクリンによる歯の変色は一度生じるときれいに回復するのが難しいので、注意が必要です。
体質的にミノサイクリンが合わず、過去に服用したときにじんましん等が出た経験のある方も服用には慎重になるべきです。
特にアレルギー体質の方は抗生物質を抗原と認識して、重篤な副作用のリスクがあるのは確かです。