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男性に多い尖圭コンジローマの主な症状

2019年08月28日

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスの感染による発症します。
男性の亀頭部や冠状溝などに多発する傾向が見られますが、女性の膣や会陰部にできることも珍しくありません。
主な症状は1-3mm程度の小さなイボから初発します。
性行為を介して感染するので性感染症の一種とされていますが、数ある性感染症の中でも患者数が多い傾向が見られるのです。
日本国内ではクラミジアや淋病・性器ヘルペスにつぐ患者数と推定されています。

患者数が多くなっているのは、3週間から数ヶ月程度と潜伏期間が比較的長いことから、感染の事実を自覚しないまま二次感染を広げるリスクが高い点にあるといえるでしょう。
また自覚症状が乏しいことも、二次感染の拡大に一役買っています。
イボができるだけで、痛みや熱感を覚えることがありません。
せいぜい患部がピリピリするのを覚える程度の症状で止まっているのです。
男性では容易にイボを確認できる筈ですが、特に痛みも無いので放置されていることが多いわけです。

尖圭コンジローマの治療法は従来から確立されており、主な治療は手術によってイボを切除する方法が主流になっています。
切開を加えて医療鉗子を用いて、イボを取り除くことになります。
尖圭コンジローマを肉眼的に確認しながら、イボを除去できるので効果は確実で、重症の症例でも治療を完遂できるので、依然として手術による切除術は今日でも、主要な治療として認識されています。
しかし尖圭コンジローマのイボが巨大化しカリフラワー状にまで成長したような場合には、手術も大掛かりとなり、傷跡が残るリスクも高まります。
こと性器といったデリケートな部位に傷跡が残ることには心理的抵抗感も強いので、メスで切開を加える以外に、液体窒素凍結術や炭酸ガスレーザー照射や電気メスでイボを焼く方法なども選択肢に用意されています。
ただしいずれの場合でも術後の再発率が高いので、術後もしばらくの間は注意を払う必要があるのです。

尖圭コンジローマは放っておいても治る?

尖圭コンジローマは放置しておくとイボは大きくなり、患部も範囲が広がることになります。
従って自然治癒を見込むことは出来ないので、治療が必要なのは確かです。
しかし女性の場合、解剖学的に外部から肉眼で確認することは困難で、仮に尖圭コンジローマが何らかのきっかけで発見できても、自覚症状が乏しいので、小さなイボができている程度の認識で放置されていることは珍しくありません。
また治療をするにしても女性の場合は、手技が複雑になり局部にメスを入れることなどから、積極的に治療に臨む姿勢になるのは難しいと言う事情もあります。

しかし特段の自覚症状が無いからと言って、放置しておくのは賢明な姿勢とは言えません。
尖圭コンジローマを引き起こすヒトパピローマウイルスには数十種類のタイプの存在がしられていますが、なかには発がん性の高いウイルスがあることがしられており、将来的には子宮頸がんが発症するリスクが高くなる恐れがあるのです。
最近では若い年代の子宮頸がん患者も珍しくありません。
従って女性の尖圭コンジローマを放置しておくことには、子宮頸がんのリスクがあることは確かと言えます。

ただ外科的に治療を行うことには抵抗感がある方でも、尖圭コンジローマ治療薬が登場しているので選択肢が広がりました。
ベセルナクリームは2007年12月に保険適応が認められた国内初の尖圭コンジローマ治療薬になります。
ベセルナクリームは有効成分にイミキモドを含んでいます。
イミキモドには塗布した部位の免疫機能を活性化し、インターフェロンなどのサイトカインを誘導し、さらにウイルスに感染した細胞自体の破壊を促す、細胞性免疫応答を賦活することで抗ウイルス作用を発揮します。
ベセルナクリームに含まれるイミキモドは、免疫機能そのものを活性化するので、再発を予防する側面もあるのです。